そろそろエアコンの季節
暖かい(暑い)日と涼しい(寒い)日が数日ごとに入れ替わり、体調管理が難しい日々が続いていますが、そろそろ車のエアコンを使い始める時期と思いましたので書いてみます。
以前にも書いた記憶はありますが、おさらいすると
エアコンの理屈は、冷媒(フロンや新冷媒)をコンプレッサーで加圧して高温高圧のガスにします。
その後、コンデンサー(ラジエータ前部のラジエーターのような形状の部品)で冷やしてガスを液化させます。
液化したガスがエキスパンションバルブ(膨張弁)を通り、一気に解放されることによって気化(ガス化)し、その際に発生する気化熱でエバポレーター内部を通り、回りの温度を奪って冷やします。
仕事を終えた冷えたガスは、低温低圧ですがコンプレッサーに戻り高温高圧化され、サイクルを繰り返す訳です。
一通りご理解を頂いたところでエアコンの初期トラブルを防ぐ方法
エアコンの潤滑方法は冷媒に溶け込んだオイル(スニソオイルなど)がガスと一緒に循環することによってコンプレッサーを潤滑しています。
一番のトラブルの原因は、いきなりエアコンをオンにするからです。
常にエアコンのスイッチを入れっぱなしの方もいらっしゃると思いますが、多くの方は必要な時(暑くなった時)にエアコンスイッチを入れます。これがNG。
前述のとおり、エアコンガスにオイルが溶け込んで潤滑しているのですが、長く使用していないと分離、若しくはオイル分が数か所に分かれて存在している状況になりますので、急にスイッチを入れるとオイルと冷媒がよく混ざらない状況で仕事を要求することになります。
状況によっては、高速などを走行中に暑くなったからエアコンオン、コンプレッサーが高回転で急に稼働、潤滑がうまくいかずそのままコンプレッサーロック、という最悪のケースになる事があるわけです。
エアコンを使い始める時期だな、と思ったら、
エンジンをかける(暖気をする)、アイドリング状態でエアコンオン、暫く正常稼働することを確認する、その後普通に使って大丈夫だと思います。高速に乗る場合には、家を出る時から稼働させておく事が良いと思います。
トラブルなく車を使うことも大切ですからね。
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